言論統制下における「復興現象」と呼ばれる状況から絵本はどのように発展していったのか。意欲と実験に満ちた歴史の不思議さ再発見!全3巻で、2003年度《第24回日本出版学会賞奨励賞》受賞、2003年度《第27回日本児童文学学会賞特別賞》受賞。
はしがき序 章 十五年戦争下の絵本 第一部 言論統制下の絵本第1章 戦時統制と絵本第2章 絵本に見る戦争第3章 絵本に見るアジア第4章 出版統制による絵本の変遷 ――金井信生堂刊行絵本の場合第5章 子どもの暮らしと赤本絵本 第二部 意欲的・実験的な絵本への試み第6章 コドモヱホンブンコ――童画家たちの活躍第7章 漫画家による絵本――主婦之友社のシリーズ第8章 「講談社の絵本」の功罪第8章(1) 講談社の絵本――偉人伝第8章(2) 講談社の絵本――昔話第8章(3) 講談社の絵本――知識第9章 日本最初の科学絵本シリーズ ――東京社の「小学科学絵本」第10章 絵本の質的向上をめざして ――鈴木仁成堂の出版活動第11章 新しい絵本観のめばえ――新日本幼年文庫第12章 帝国教育会出版部と《帝教の絵本》第13章 「小国民絵文庫」について 第三部 絵本のさらなる広がり第14章 キリスト教と絵本第15章 翻訳絵本の十五年間――西から東から第16章 世界のおはなし絵本 ――「絵噺世界幼年叢書」を中心に第17章 企業と絵本第18章 絵本作家の登場――小山内龍 第四部 絵雑誌の流れ第19章 十五年戦争下の絵雑誌の流れ参考文献作品・逐次刊行物索引人名索引